漢字を知っていることが発音の習得を妨げる
先生: 「kuài lái」
生徒: 「今の発音は漢字でどう書くのですか?」
先生: 「kuài は快速の快です。lái は来るという漢字です。」
あなたは中国語を先生から習っているとき、上記のようなことはありませんか。
毎回中国語の漢字を聞くのは、単語を覚えるのには役立つかもしれませんが、中国語のリスニング力や発音を向上させるのには妨げになります。
発音を聞いて漢字をイメージしていてはスムーズな聞き取りはできない
中国語は音よりもまず漢字の方が覚えやすいので、頭の中に先に入ってきます。
しかし中国語と日本語では当然ですが、漢字の読み方が違います。
文字を見れば「あ~、これか!」と簡単に分かる単語も、【中国語を音ではなく漢字で覚えている】と、リスニングではなかなか思い出せません。
たとえば英会話のとき、わざわざスペリングを頭に思い浮かべながら話すでしょうか?
たぶんスペルはそれほど気にしないで、英語を話すのではないでしょうか。
それは英語を音で覚えているから、そうすることができます。
中国語の発音を聞く
↓ ↓
漢字を思いだす
↓ ↓
漢字から意味を考える
↓ ↓
日本語訳を考える
これではスムーズな聞き取りができるわけがありません。
話すときも同じように、漢字をイメージしてから中国語を組み立てていては、話すのにどうしても時間がかかってしまいます。
またわたしたち日本人は、漢字を見ると大体の意味を理解することができるので【覚えた気になってしまいます】。
たとえば英語であれば「pen(ペン)」と聞いたら「ペン」だな、と思います。
漢字で覚えていると、中国語で「bǐ」と聞いても、漢字の「笔」がイメージできなければ意味を理解することはできません。
そのため中国語の漢字を見て分かった気になっても、発音だけで聴いてみるとさっぱり分からないということがおこります。
まずは「発音覚える=漢字も覚える」ではありません。
まずは音で中国語の発音を覚える
ではどうすれば漢字に頼らず、中国語の発音を覚えられるでしょうか。
中国語のレッスンを受けている時など、分からない単語があっても漢字を聞くのではなく、意味を聞くようにしましょう。
漢字を調べるのは、手紙を書いたり作文をしたりする時でも大丈夫です。
またリスニングのとき、漢字ではなくピンインで書くようにして、より音を意識しましょう。
もちろん時には聞いた発音の漢字を知る必要もあるでしょう。
それでも毎回尋ねていると、漢字を知らない(もしくは思いだせない)と中国語の発音が聞き取れなくなってしまいます。
もっと中国語の音で、意味をつかむ練習をしましょう。
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